自転車トラック種目のワールドカップ(W杯)は2日、ベルリンで行われ、女子ケイリンで日本の小林優香(24=福岡、106期)が3着に入り銅メダルを獲得した。JKAによると、W杯の女子ケイリンで日本勢が表彰台に上がるのは初めて。優勝したのは日本のガールズケイリンにも参戦しているオランダのファンリーセンだった。
6人で争われた決勝は残り1周半の時点で最後尾だったが、そこから選手の間を割るように上昇。直線では空いた内を逃さず強襲し、僅差で3着に入った。小林は「メダルを獲れたことは素直にうれしいです。昨年は凄く悔しい思いをしてきて、(今シーズンの)最初の2戦も悔いの残るレースだったので、ここできっかけをつくれて良かったと思います。欲を言えば違うメダルが良かったです」と笑った。
7月のガールズケイリンフェスティバル(松戸)の決勝戦で落車し右肩の脱臼骨折を負ったが、懸命の治療で早期復帰を果たし、今回の快挙につなげた。「今後はもう1段階パワーアップしていきたい」と小林。その目には2020年の東京五輪がはっきりと見えているに違いない。